2015年 07月 19日
新生エリザベート<Ⅳ> |
新生エリザベートのレポの最終回です。
来週には別バージョンのキャストで観る予定なので、いいかげん早く終わりにしなければと思うのですが、なかなか進まない。。
今回のキャストは、脇を固める女優陣が宝塚OGのオンパレードなんですね。
シシィを始めとして、ゾフィー、ルドヴィカ、リヒテンシュタイン、マダムヴォルフ、そして自分をエリザベートだと信じ込んでいる精神病院の患者ヴィンディッシュに至るまですべて宝塚OG。
さすが東宝、ミュージカル女優の宝庫、宝塚OGを使わない手はありませんね、そしてそれぞれが適材適所(一人を除いて・爆)なのはさすが小池さんというべきか。
ゾフィーの香寿さんは、威厳や品格は初風さんには及ばないものの(あとは役としての深み、でもこれはおいおいでしょうか)、歌のうまさは折り紙つき。初風さんが台詞っぽく歌っていた所もきちんと音をとって歌っていた。
ルドヴィカとマダムヴォルフは未来さんが兼任。ルドヴィカはそれもありかなという感じのパワフルなママ。
リヒテンシュタインは、前任の小笠原さんの仕事の出来そうなきびきびした女官長?もすごく好きでしたが、今回は秋園さん。彼女もしっかり歌える人だし、もうベテランの域に入るといってもよい人なので、安心して観てられた。
宝塚OGは、ミュージカル女優としての基礎がきちんとなされていて、中でもレベルの高い人たちはさすがだなと思わされるものがあります。
実は私は子供のころに宝塚を結構観ていて、それが今の観劇ライフの原点になっているような所があるのですね。お芝居も音楽付きでないと満足できないという・笑
ベルばら以前だからかなり年季が入っていますが、中でも初風さんは、マリーアントワネットでブレイクする前の舞台をちょこちょこ観ていて、マリーアントワネットよりもそちらのほうが印象に残っています。
確か、フランスの女優サラ・ベルナールを演じたものとか(作品のタイトルは忘れました)、菊田一夫氏の脚本による『霧深きエルベのほとり』の令嬢役(役名はこれまた忘れました)とか、その時からすでに男役をくっていたというか、本来宝塚は男役中心の世界で主役は男役、女役は添え物、とまではいかなくても、主役カップルであっても比重は限りなく男役の方に重いという、そんな世界だと思うんですが、私が観ていたころの初風さんは対等というか、むしろサラ・ベルナールなどは彼女が主役という感じでしたね。
なので、その初風さんをゾフィーに引っ張ってきた小池さんはなんて慧眼なんだろうと、初期の頃の『エリザベート』を観てつくづく思ったものでした。小池さんは、まだ芸大の学生だった芳雄クンをルドルフに抜擢したり、『モーツァルト』で中川クンを発掘したりと、配役に関して鋭いセンスと鑑識眼を持つ人と、ずっとそう思っていたのですが。。
今回のエリザベート
エリザベートは2時間半を歌いっぱなしの難役、歌えてなんぼの役じゃないでしょうかね。
一路さん以降のエリザベートは、何というか、観る意欲を失わせるというか、私は一路さんからシシィを引き継いだ人のうち一人を観ただけで、もういいやっとなってしまいましたよ、スミマセン。
今回は芳雄クントートを観たかったのと、初風さん並みに宝塚の女役として成功した花總さんがエリザベートを演じるとあって、それならばと重い腰を上げたのですが、
今回観た人は歌も芝居も、う~ん・・(ハッキリイッテ、ガクゲイカイダヨ、アレハ)
そんなにいないのかなぁ、エリザベート役者って。。
by camelstraycat
| 2015-07-19 00:03
| musical
|
Comments(0)