行ってきたのは

池之端　

不忍池のほど近くにある組紐店と言えば

そう、道明さんです。

夏にMさんの帯締めを拝見してからずっと気になっていた組紐の専門店。
絵美さんが今回ご一緒して下さる事になり、早速喜び勇んで行ってまいりました。

狭い店内にはカラフルな帯締めが三段になってズラリと並んでいて、まさに壮観。
店主と差し向かいでにらめっこしながら選ぶので
やっぱり一人で行くにはちょっと躊躇してしまいますね。

この日の絵美さんはトルファン綿という珍しい木綿の紬をお召しでした。

いつも逸品をさりげなく着こなしてらっしゃる絵美さんですが、この日のトルファンも、木綿とは思えない艶としなやかさ。

薄すぎもせず厚すぎもせず、程よい地厚で、あまり皺にもならない様子。

藍染めに蛍のような絞りが可愛らしくもあり、どこかエキゾチックな雰囲気も漂わせて。

私は先日の琥珀の帯留めを使ってみましたが、ちょっと平凡だったかな。

手持ちの小物でやりくりするので、どうしてもコーディネイトに限界があります。

もう少し濃い色の帯揚げがあるといいのになぁ。

でも当日はほんとに爽やかな単衣日和で、それが何より心地よかった。


ところで選んだ帯締めを帯にあてて試していると、ご主人が私たちに向かってしきりに言うんです。

「それして帰んなさいよ」

「え？今ここで？」

「そう、帯締めはそこがいいところだよね、午前と午後で替えて楽しめる、そういうもんだよ」

「はあ、そうですか・・」と戸惑っている間もあらばこそ
横で絵美さんがササッと帯締めを替えているではありませんか！

「はら！？　　う～ん、じゃあ、私も」

ということで二人で帯締めを替えて何食わぬ顔で店を後にしたのでした。
面白かった（笑）

取り替えた後はこんな感じ
帰って室内で撮ったので、色がちゃんと出ておりませんが
グッと締まった感じになりましたね。